ヨガとヒンドゥーの神々は関わり
古代オリエント博物館で開催されていた『ヒンドゥーの神々展』を観てきました。(2022.9.23 〜2022.11.27)
ヨガとヒンドゥーの神々は関わりが深く、最初のヨギーはシヴァ神と言われています。
ヨガのアーサナやムドラーでもヒンドゥの神様の名前が使われているので、ご存知の方も多いかもしれません。
例えば、ハヌマーンアーサナ(猿神のポーズ)マッツヤーサナ(ヴィシュヌの化身マツヤ、魚のポーズ)、ヴィシュヌ・ムドラー(片鼻呼吸法ナーディシュッディで使う手の形)など。他にも沢山あります。
本日は、人気者猿王ハヌマーンのポーズ、ハヌマーンアーサナのご紹介をしたいと思います。
猿王ハヌマーンってどんな神様?
とても人気のあるハヌマーンですが、どんな神様なのでしょうか。
ハヌマーン(ハヌマト)は、『ラーマヤーナ』で大活躍する猿の神様です。力持ちで、身体の大きさを自由に変えたり、空を飛んだりと様々な能力を使ってラーマを助けます。風の神ヴァーユとアプラサスのアンジャナーとの間に生まれましたが、シヴァ派の聖典ではシヴァの化身であるとも言われています。幼い頃に太陽を欲しがったため、インドラに頬を砕かれたという物語もあります。(いちばんわかりやすい インド神話 参照)
ハヌマーンアーサナとは?
スプリットポーズとも呼ばれ、太もも、ハムストリングス、脚の付け根の筋肉を伸ばして強化する前後開脚のポーズです。
猿王ハヌマーンが海を飛び越える神話の姿に、ポーズが似ていることに由来しています。
ハヌマーンは、ラーマ王子の妻が、インドから離れたスリランカに誘拐されていることを知り、自分を巨大化させてインドからスリランカの海をひとっ飛びで飛び越えたと言われています。
ハヌマーンアーサナ効果
・ハムストリング、ふくらはぎのストレッチ
・腸腰筋のストレッチ
・股関節の柔軟性のアップ
・下半身のむくみ解消
・腰痛改善
・姿勢改善
・骨盤矯正
ハヌマーンアーサナやり方
膝立ちの状態から右の足を前に伸ばし、両手を床につきます。
右のかかとを前に突き出し、つま先は天井に向けたまま、お尻を一度後ろへ引いて、右足裏全体を伸ばします。
つま先は天井に向けたまま、滑らせるように右足を前に伸ばして前後に足を開いていきます。
前足のかかとは蹴るように押し出し、後ろ足の甲は床につけ指を伸ばします。
両手で床を押して骨盤を床に垂直にしましょう。
余裕があれば、両手を上に伸ばして胸を開きます。
両足は一直線で、背中は曲がらず、腰は正面を向かせましょう。
両手を床につき、左足の膝を立てて、右足を後ろに引いて、膝立ちの状態に戻ります。
逆側も同様におこないます。
まとめ
ハヌマーンポーズは、無理して開脚すると筋などを痛めてしまうことがよくあります。痛くなるまで伸ばすと逆に筋肉が硬くなって逆効果です。
身体からの意識を離さずに、地道にコツコツおこなうことが大切です。焦らず毎日少しずつ練習することで徐々にできるようになります。