コロナの影響で大きく変化した2020年のフィットネス業界。
相次ぐスタジオの休止や閉鎖でいつも通りのトレーニングができなくなる日々でした。
しかし、ロックダウンなどを、日本とはまた違うコロナ禍での過ごし方をしたからこそ、より健康に注目が集まる1年でもありました。
海外で流行したものは、大体1,2年後に日本でも流行になると言われています。
この記事ではアメリカを中心に各国で流行している、もしくはしそうなフィットネスを紹介します。
最新トレンドをチェックしてみましょう!
健康管理は必須項目へと変化

今までは「特別に意識が高い人」だけのものだったフィットネスへの関心でしたが、大きく変化しているそうです。
いくつかの調査結果で、「今よりももっとフィットネス/運動することにお金をかけたい」という人が大半だったことがわかったのです。
大手プロバイダーLeisure-net社がイギリスで行った、ロックダウン後の回復レポートや、市場測定会社ニールセンが中国で実施したのアンケート結果などで、今までと同様、もしくはそれ以上にお金をスポーツやフィットネスに使い、健康的な食生活を心がける、と回答た人が実に70%以上いたそうです。
その背景には、リモートワークを強いられ、生活環境に適応するためにも運動の重要性が改めて認知されたことが考えられます。
このことを踏まえて、アメリカでは従業員たちの健康を守るため、企業がフィットネス環境の整備を最重要課題を考えている経営者が多いそうです。
生産性を高めるために従業員の健康を守っていくことが企業リーダーの『基本』となりそうです。
NYで人気!ZENとフィットネスの融合

ニューヨーカーと言えば「新しい物好き」といったイメージではないでしょうか。
実際、ハンモックに揺られるエアリアルヨガや、暗闇で自転車を漕いだり、暗闇でトランポリンしたりと常に刺激を求めている印象です。
しかし、最近はその真逆を行く「ZEN」がバズワード!
ZENとは、つまり禅のこと。ライフスタイルでも「ZEN」の要素を取り入れることが大流行中です。
新しくできたスタジオでは、CBDという大麻の有効成分が入ったお茶を飲んだ後で(もちろん合法です)陰ヨガを行い、瞑想をするプログラムが人気なんだそう。
昔から瞑想スタジオはありましたが、パンデミック後でさらに急増。
不安定な世の中だからこそ、じっくりと今の自分と向き合うことで心身を整える行為が注目されています。
ウェルビーイングやセルフコンパッションといった言葉も、日本にもっと浸透してくるかもしれませんね。
アウトドアフィットネス

ソーシャルディスタンスを保ち、さらにはフレッシュな空気を満喫できる、という理由で屋外でのエクササイズが人気です!日本でもキャンプにハイキング、サイクリング、ウォーキングなどのアウトドアアクティビティが大人気ですよね。
一歩先行くアメリカでは、外にフィットネススタジオを作っちゃいました!
なんと、屋外でトレーニングができちゃうんです。
店舗の駐車場や建物の屋上、人工芝のコートなどに、ソーシャルディスタンスを考慮した間隔で複数台のエクササイズ用バイクやウエイトマシンを設置しており、メンバーはスマホアプリでチェックインをして、画面に表示される健康状態の質問項目に回答した後、自由にトレーニングすることができる施設だそうです。利用者からは好評なため、導入店舗を増やしていく計画だそうです。
また、イギリス国内では、地域の住民が安全にトレーニングできる屋外施設を求める声が高まっていることから、自治体が公園などをアウトドアジムに改修するプロジェクトが増えているそうです。
公共性が高いアウトドアジムが完成すれば、子供からお年寄りまでみんなが通えるようになりそうですね!
ランチタイムフィットネス

今アメリカで最もフィットネス人気のある時間は何時でしょうか・・・!?
正解はお昼12:00です。お昼休憩をフィットネスに当てる人が増えているそうです。
なんとパンデミックが起こる間より67%も増加していることがわかっています。
理由はリモートワークの普及により、自宅で全てが完結するようになったから。
つまり、お昼休憩になったらオンラインでワークアウトをして、時間になったらそのままオンライン会議に参加できるようになったということです!
今までは職場→着替えてワークアウト→シャワーと着替え→職場に戻って会議・・・と移動とやることが多すぎてお昼休憩ではできなかったことが簡単にできるようになったため、ランチタイムフィットネスが流行していることが考えられます。
リモートワークが解除されてからもこの習慣が続き、同じ時間のセッションに参加する人は増えているみたいですよ。
今リモートワーク中のあなたもすぐに取り入れることができそうですね。
ハイテクなエクササイズマシン

自宅でのエクササイズをサポートするマシンやデバイスが流行中です。今後もどんどんとこのジャンルが伸びると専門家も予想しています!
ハイテクアイテムたちを紹介しましょう。
ミラー型のデバイス「スマートミラー」
人気セレブ達が紹介したことで火が付いたこのデバイス。鏡×IoT技術で、場所を取らず家がジム化できると大人気です。
このスマートミラーに複数のワークアウトデータが搭載されていたり、デバイスを通じてオンラインでリアルにトレーナーとオンラインレッスンを行えたりと、複数のワークアウトが楽しめます。
「でも、それだったらスマホでいいのでは?」と思ったあなた!
スマートミラーでは、鏡としての機能とモニターとしての機能が融合しているため、モニターに映ったトレーナーのフォームを見ながら、同時に自分のフォームを確認することができるのです。
そのため、トレーナーと自分のフォームを簡単に比較でき、正しいフォームで行なえるため、運動の効果を高めてくれる効果が期待できます。
AI搭載「スマートダンベル」
韓国で開発されたBodyBuddy(ボディバディ)は、ユーザーの体を簡単かつ正確に分析し、フィットネスレベルを判断。AIが練習メニューを組んで提供してくれます。
専用アプリをダウンロードすればトレーナーにいつでもチャットで質問ができます。
正しいフォームをアドバイスしてくれたり、心拍数を測定しダンベルの重さを変更してくれる優れものです。
プランク用マシン「ステルス・コア・トレーナー」
最近、欧米を中心に人気を集めているのが、スマホを本体にセットすることでゲームをしながらトレーニングができる「ステルス・コア・トレーナー(Stealth Core Trainer)」。360度どの方向にも傾けられて回転もできるバランスボード型のマシンで、プランクの姿勢でバランスを取りながらゲームを楽しむことができるというものだそうです。
公式アプリをダウンロードしたスマホをマシンの中央に固定すると、身体の動きとゲームの操作がシンクロ!自分の身体をコントローラーとして動かすことで、腹筋や体幹を鍛えるエクササイズ効果が期待できます。
リングフィットのプランクバージョンといったところでしょうか!?
バランスをとることで腹筋や体幹を鍛えられるだけでなく、身体をねじったり傾けたりする動作によって、腕や肩、背中、お尻、脚などを含む最大29か所もの筋肉を鍛えることができるそうです。
楽しみながら筋トレできるなんで、最高ですよね!
2021&2022の海外流行フィットネスまとめ
いかがだったでしょうか。
海外ではメンタルとフィジカル、両方をケアするのがもはや「常識」といった傾向にあることが分かりましたね。
私たちも、ヨガやワークアウトで健康的で美しい心身を手に入れましょう!