雨の日の恵みがあって、私達の生活は成り立っているのですが、そうは言っても、梅雨の時期になると毎年体調を崩しがちな方も多いのではないでしょうか。湿り気が多く、体がむくみやすくなって重ダルく、気分も晴れないという方もいらっしゃるのでは?
雨の日は、自律神経の中の副交感神経と呼ばれる神経が優位になりやすいので、交感神経を刺激するようなヨガポーズや呼吸法で、自律神経のバランスを整えてあげると過ごしやすくなります。また血流をよくし、身体のむくみをしっかりとってあげると楽になります。
心身ともに重くなりがちな時は、交感神経を刺激するヨガポーズを長めに行ってみましょう。
交感神経を刺激する『ラクダのポーズ』
どんよりした気分を撃退したい時には、胸を開くポーズを気持ちよく行うのがおすすめです。
胸を開き、背筋にたくさんの刺激を与える代表的なアーサナのひとつ。なんだか朝からぼんやりするときに少し長めにホールドしてみると、次第に目覚めてきます。
後屈系は心肺機能がアップしやすくなるので、行った後は呼吸がしやすくなります。
《ポーズの入り方》
脚は膝立ち腰幅にします。膝上を引き上げて、脚は強くしておきましょう。画像は柔軟性が高い場合なので、脚のつま先は立てておきます。
手の指を下向きにして腰に添えます。脇は締め肩甲骨を寄せるようにして、肩や背中の筋肉を下ろし、首を長くしておきましょう。この状態で、胸の奥の方からジワジワと開いてくる感覚が味わえます。
吐きながら、胸の中心を斜め上に引き上げていくようにして、後屈していきます。手が届きそうならカカトを持ちます。厳しかったら、両足の外側にブロックを横もしくは縦に置いて、そこに手をつきましょう。息苦しくないか自分のカラダを観察し、胸の広がりや内側からほぐれてくる感覚を意識します。
代謝を上げるポーズ『ダウンドック』
犬が伸びをしている姿をイメージしたポーズ。内臓の働きを助け、全身の血流・代謝アップにつながります。
両手で床を押し、お尻を天井に引上げ、背中・太もも裏・ふきらはぎ・腕を伸ばします。
ダウンドックのポーズをとることで、血流がよくなり、脚の裏側が伸びていくのを感じられます。 全身を伸ばすようにすることで、カラダ全体に効いてきます。どことなく調子が悪い時にとってもおすすめなポーズです。
《ポーズの入り方》
四つん這いの姿勢を取り、手のひら一枚分、手の位置を前方に移動させ、つま先を立てる。
息を吸いながら背中を伸ばし、息を吐きながら、ゆっくりとお尻を持ち上げ、手で床を押しながら、脚のつけ根を、斜め上後方に押し出していく。
むくみを解消するポーズ『両足を壁に上げるポーズ』
このヨガポーズは、血流循環を助け、調節します。とても心が落ち着き、安定します。 身体を回復させ、日常生活から一休みするのに役立ちます。
壁に足を上げ、足が心臓より高い位置にくることで、水分が循環しやすくなり、むくみの解消につながります。1日寝る前に5〜10分やるだけで楽になります。
《ポーズの入り方》
出来るだけ壁の近くに腰をおします。 背中を床に付け仰向けになり、脚を壁に向かって伸ばします。
両腕は身体から離し、手のひらの力を抜いて上に向けます。 又は、片方の手を心臓に、もう一方の手をお腹に置くと呼吸を感じやすくなります。
数滴のラベンダーエッセンシャルオイルの香りがするアイピローを使用すると、さらにリラックスできます。
可能であれば5〜10分、このヨガポーズをキープして、深く長い呼吸をしましょう。
いかがでしたか?是非、梅雨の時期の体調不調やストレスを感じてる時に行ってみてください。
雨音にはリラックス効果があったり、心を落ち着かせたり、集中力をアップさせたりと、雨はデメリットばかりではありませんが、不調を感じたら、生活リズムを整えて、健やかに梅雨を過ごせるといいですね。